一文作家になろう 11
登場人物の性格設定 3
登場人物の性格設定をする前に、登場人物を絞り込めないかと私は考えます。
よほどの大作でない限り、書き始める前に、それを意識しておくべきだと思います。
3万文字以下の中編・短編小説の場合は特に熟慮すべきです。
そこに10人も20人も登場させたら、誰が誰だか判らなくなります。
例えば4~6人が登場するストーリーが思い浮かんだとします。
その、それぞれのキャラクターが存在する意味があるのかを考えます。
A、B、C、D、Eが登場する小説で、Aが主人公だとします。
Bが同僚で、Cがライバル。Dが恋人で、Eが正体不明の人物だと設定した時、Eが本当に必要なキャラクターなのかを考えます。
AはBと組んで仕事をしている。そこにライバル会社のCが登場し、得意先の取り合いが始まる。
おかげでAとBの意見が衝突する。そんな時、差出人不明(E)の手紙がAの元に届く。読んでみるとかなり高度なアドバイスが書いてあり、おかげで取引先をCに横取りされずに済んだ。
そんなストーリーを思い付いたとして、
さてEの正体は?
1 取引会社の社長、もしくは社長令嬢。
2 Aが務める会社のお掃除おばちゃん。
3 実はB(同僚)
4 実はD(恋人)
3・4はB・DがEだったという結末です。
まあ、1~4のどれであったとしても大したストーリーではないので、描写等かなりの力量がいるストーリーとなってしまうのでしょうが、登場人物は少ない方が判りやすいのは確かですし、登場人物イコール実在の人物とは限らなくて良いと思いながら、私はストーリーを練っています。